ニフティは2015年10月から2016年3月までの6カ月間、都内の一般家庭にて「スマートサーブ」(注)を活用した振り込め詐欺検知システムの実証実験を行います。
本システムは、クラウド上で通話内容を解析し、振り込め詐欺で使われやすい文章パターンを検知すると、電話を受けた本人とあらかじめ登録した家族に警告を通知するものです。通話データをクラウド上に収集する際には、「スマートサーブ」によって安全な通信を行うため、第三者による覗き見や不正アクセスの心配がありません。また、振り込め詐欺で使われやすい文章パターン(詐欺に関する単語の有無やその組み合わせ)を判別するため、精度の高い検知が期待できます。
なお、詐欺キーワードは警視庁 犯罪抑止対策本部に、固定電話などの機器や解析技術はメーカー各社に協力いただいています(協力各社詳細は概要参照)。
今回の実証実験で得られた結果をもとに、検知の精度や通知タイミングなどの改善・改良を行ったうえで、正式サービスとして提供する予定です。
<振り込め詐欺検知システム イメージ>

1.通話を録音
2.「スマートサーブ」の安全な通信環境でクラウド上に通話データを収集
3.クラウド上で通話データを文字化し、文章パターンと照合・解析
(振り込め詐欺の可能性を検知した場合)
4.本人に自動電話通知
5.登録されている家族宛てにメール通知
■振り込め詐欺検知システムの実証実験 概要○対象
都内在住の65歳以上の@nifty会員のうち、モニター協力賛同者
○実施時期
2015年10月初旬〜2016年3月末
○振り込め詐欺キーワード提供
・警視庁 犯罪抑止対策本部
○使用機器、活用技術(提供社)
・モバイルルーター「Aterm MR04LN」
http://www.aterm.jp/mobile/info/mr04ln/index.html (NECプラットフォームズ株式会社)
・パーソナルファクス 「おたっくす」 KX-PD604DL-W
http://panasonic.jp/fax/pd604/ (パナソニック システムネットワークス株式会社)
・無線LAN搭載SDHCメモリカード「FlashAir」
http://www.toshiba-personalstorage.net/product/flashair/ (株式会社東芝 セミコンダクター&ストレージ社)
・「スマートサーブ」専用機器「サービスアダプター」
http://smartserve.nifty.com/ (ニフティ株式会社)
・音声認識技術「AmiVoice Cloud」
http://www.advanced-media.co.jp/products/service/amivoice-cloud-2 (株式会社アドバンスト・メディア)
注)「スマートサーブ」(
http://smartserve.nifty.com/ )
サービスアダプターを宅内のLANにつなぐだけで、セキュアなネットワーク(VPN)を構築することができるネットワークサービス。宅内のネットワークと当社のクラウド環境があたかも同一ネットワーク上にあるかのように通信を行うことができるため、利用者は手軽に安全なインターネット接続環境を利用することができる。